中国文芸研究会ウェブサイト >> 『野草』目次 >> 第50号から現在まで
周作人の思い出………高杉一郎
テレビドラマ『渇望』と「渇望熱」………弓削俊洋
張抗抗『隠形伴侶』論………永井英美
もう一つの「人妖の間」
――劉賓雁「人妖の間」批判と「王守信汚職集団摘発始末」……川田 進
“我人黒――心不黒!”について………牧戸和宏
「狂人日記」小考――「食人世界」の構造と子どもについて………湯山トミ子
『二十年目睹之怪現状』の目――登場人物の形象を通じて………松田郁子
『野草』第50号合評……山口守/牧陽一
《補白》研究会記録/『中国文芸研究会会報』目次/
『野草』投稿・掲載規定(表二)/野草基金運用関係
野草漫語…………………………川田 進
女性作家による淪陥期上海の日常と矛盾………濱田麻矢
茅盾文学と「未完のブルジョワジー」………桑島由美子
「三恋」試論 ………中山 文
池莉「煩悩人生」について……橋本草子
魯迅に導かれた出あい――ガラ・エンドレ博士のこと………北岡正子
「石鹸」はいかに作られたか………谷 行博
郭沫若と「文芸理論」の構想――「創作過程」をめぐって――………顧 偉良
『繍像小説』の刊行時期ふたたび………樽本照雄
『野草』51号合評記………川田 進/松浦恆雄
《補白》訂正/研究会記録/『中国文芸研究会会報』目次/
『野草』投稿・掲載規定(表二)/野草基金運用関係
野草漫語…………………………谷川 毅
沈従文・中上健次対比研究試論――援用・対比篇………城谷武男
声なき恋――沈従文の「神巫之愛」………彭 小妍 中澤智恵訳
「尋覓」試論………小島久代
小説から映画へ………福家道信
沈従文の“美育重造政治”説………孫 歌・西野由希子訳
『記胡也頻』、『記丁玲』再読………土屋美津江
「摩羅詩力説」材源考ノート(その23)………北岡正子
崔健年譜(初稿)………弓削俊洋
『野草』52号合評記………谷川 毅
《補白》研究会記録/訂正/野草目次/会報目次/『野草』投稿・掲載規定
野草漫語…………………………今泉秀人
●第54号 境界を越えた文学――日本と台湾・中国 1994年8月1日
【周金波氏講演記録】
私の歩んだ道――文学・演劇・映画 解説:星名宏修、下村作次郎、垂水千恵、岡田英樹
張文環の東京生活と「父の要求」………野間信幸
巴金と石川三四郎………新谷秀明
『詩歌』の誕生――新詩歌運動の流れ………北岡正子
「東京左連」による森山啓リアリズム論の受容………絹川浩敏
『子夜』における“買弁”の意味………阪口直樹
かいま見た北米における中国現代文学研究………是永 駿
『野草』53号合評記…今泉秀人/好並晶/松浦恆雄/川田 進
《補白》研究会記録/野草目次/『野草』投稿・掲載規定
野草漫語…………………………絹川浩敏
【特集座談会】
中国現代詩の行方………財部鳥子/浅見洋二/松浦恆雄/宇野木洋/是永駿
梁宗岱の詩論について………佐藤普美子
灯の光と影――廃名の詩について………工藤明美
『死水』の構成意識………栗山千香子
風の詩人――徐志摩詩試論……松浦恆雄
北島詩における水への渇望………高橋美也子
続「星星と今天」………牧 陽一
『今天』(1978~1980)総目録(初稿)
關於《今天》………北 島
『霜葉紅似二月花』とその続編について………丁爾綱著・田辺鉄訳
『野草』第54号合評記………斎藤敏康/星名宏修
《補白》研究会記録/訂正/野草目次/会報目録/『野草』投稿・掲載規定
野草漫語………………是永駿/松浦恆雄
資料『張深切日記』[台湾/華北]解説:木山
英雄 序文:黄 英哲(1)
日中戦争下の張資平--「和平運動」への参加過程……森
美千代(28)
占領下の北京文化人たち--インタビュー調査によるレポート……張
欣(48)
魯迅「宮芝居」論……永井 英美(63)
〈天才主義〉の背景--成彷吾の「写実主義と庸俗主義」を中心として……桑島
道夫(81)
魯迅芸術学院と毛沢東--凌子風と王朝聞のレリーフをめぐって--……川田
進(102)
翻訳文体:ひそやかな革命……北 島・山本
恭子:訳(119)
「摩羅詩力説」材源考ノート(最終回)……北岡
正子(134)
『野草』第55号合評記……松浦恒雄/青野繁治(150)
例会記録(149)/会報目録(133)/『野草』目次(27・47)/野草基金運用に関する
申しあわせ(62)/中国文芸研究会の単行本(118)/会員の皆様へのお願い(156)/
『野草』投稿・掲載規定(表ニ)
野草漫語(157)……星名宏修
●第57号 戦後50年――中国現代文学研究を振り返る 1996年2月1日発行
1995年10月6日「中国現代文学研究者の集い」シンポジウム全記録
報告:丸山昇
ディスカッサント:松浦恒雄・星名宏修
発言:前田利昭・山田敬三・北岡正子
司会:宇野木洋……(1)
特集 フェミニズムを模索する
中国フェミニズム文学批評の10年……江上幸子(44)
王安憶「神聖祭壇」論……中山文(63)
フェミニズム批評への助走――欧米における現状と課題……宇野木めぐみ(81)
誌上インタビュー:李昂さんに聞くフェミニズム……中澤智恵(97)
男もすなるフェミニズム?……宇野木洋
「東京左連」の『文芸理論叢書』について
その2
――中国における社会主義リアリズムの「開始的開始」……絹川浩敏(110)
例会記録(109)/会報目録(80)/ 『野草』目次/野草基金運用に関する申しあわせ・中国文芸研究会の単行本(表三)/
会員の皆様へのお願い(126)/『野草』投稿・掲載規定(表二)野草漫語(127)
●第58号 編集:斎藤敏康 1996年8月1日発行 特集:都市の文学
流派研究における「海派」の問題……青野繁治(1)
中国都市の文化的特異性と海派文学の分流……呉福輝(藤重典子訳)(13)
死神と凄艶と近代文明の縮図――現代文学における結核患者――……張建明(27)
「新的路径」を歩み始めるまでの施蟄存……斎藤敏康(50)
魯迅と〈切実〉――「『これも生活』……考」――……谷行博(69)
方法としての都市――1930年代なかばのハルピンはなんであったか?……橋本雄一(82)
廃名の新詩観……孫玉石(佐藤普美子訳)(99)
例会記録(26)/会報目録(49)/『野草』目次(12)
/ 中国文芸研究会の単行本(81) / 野草基金運用に関する申しあわせ(129)/会員の皆様へのお願い(131)/
『野草』投稿・掲載規定(123)野草漫語(132)
●第59号 編集:青野繁治・大西紀 1997年2月1日発行 特集:80-90年代の文学
アンケート集計……青野繁治(1)
格非の作品群における『 瓜的詩篇』の意義……和田知久(7)
顧城の小説『英児』のなりたちと受容……山本透江(20)
荒唐の裏の真摯90年代作家・徐坤を読む……栗山千香子(38)
劉心武の中編小説「戳破(突き破る)」について
――中国人作家が見た「地下鉄サリン事件」……大西紀(52)
苦しみとの共存――史鉄生文学の中心的主題……久米井敦子(70)
魯迅「孤独者」論……永井英美(81)
鬼の世界の告発――周作人『孤児記』の創作部について……工藤貴正(99)
資料
魯迅文学在韓国――1945年以前……金時俊(114)
解放後魯迅研究在韓国……朴宰雨(126)
例会記録(37)/会報目録(6)/『野草』目次(125)
/ 中国文芸研究会の単行本(69) /野草基金運用に関する申しあわせ(140)/会員の皆様へのお願い(144)
/『野草』投稿・掲載規定(145)野草漫語(146)
●第60号 編集:松浦恆雄・好並晶 1997年8月1日発行 特集:サブカルチャー
広東「木魚書」雑考――特に「金蘭」との関連について――……金文京(1)
周信芳と『梨園公報』……藤野真子(14)
馬三立と伝統相声……勝股高志(35)
建国後の老舎と相声――笑えない漫才――……弓削俊洋(51)
革命模範劇の成立とその劇作術――『紅灯記』を中心に――……松浦恆雄(66)
【資料】『民国日報』「電影週刊」目録……好並晶編(85)
『霜葉紅似二月花』続稿の世界――解かれた封印――……是永駿(102)
【資料】解放後魯迅作品翻訳與魯迅関係論文目録・主要魯迅研究家的論著目録……朴宰雨編(117)
『野草』59号合評会の記録……和田知久・松浦恆雄・山本透江・川田進・宇野木洋・阪口直樹(137)
例会記録(84)/会報目録(65)/『野草』目次(13)
/ 中国文芸研究会の単行本(152)
/野草基金運用に関する申しあわせ(50)/会員の皆様へのお願い(130)
/『野草』投稿・掲載規定(表二)野草漫語(表三)
新聞メディアから見た中国近代文学……阪口直樹(1)
スタイルの中国現代小説史……是永駿(13)
方法としての中国20世紀史の試み
――阪口直樹著『十五年戦争期の中国文学』の叙述に即して……西村成雄(24)
【書評】大木康・藤井省三著『新しい中国文学史』……鈴木康予(41)
【資料】九葉派関係資料目録(初編)……松浦恆雄(50)
【資料】芒克講演録……(64)
中島利郎『晩清小説研叢』について……樽本照雄(76)
野草第60号合評
勝股高志「馬三立と伝統相声」を門外漢が読む……宇野木洋(86)
弓削俊洋「建国後の老舎と相声――笑えない漫才」合評後記……青野繁治(89)
例会記録(12)/会報目録(92)/『野草』既刊目次(85)/
野草基金運用に関する申しあわせ(49)/会員の皆様へのお願い(91)/
『野草』投稿・掲載規定(93)/野草漫語(94)
●第62号 編集:今泉秀人 1998年8月1日発行 【特集:「〈読み〉の可能性」】
詩人・顧城論――詩的言語の変遷……島由子(1)
『半生縁』と張愛玲……冨田まさ代(23)
羅伽陵と『海上大観園』に描かれた螺[虫師]――婚姻観の変化につれて……松田郁子(36)
上海で張愛玲の散文を思うおよびその他……池上貞子(51)
【書評】
対話でとらえた山上正義
丸山昇著『ある特派員――山上正義と魯迅』を読む……北岡正子(61)
小島久代著『沈従文――人と作品』を読む……城谷武男(83)
【資料】
譚[金/金金]培最後の舞台……魏紹昌著・松浦恆雄訳(91)
沈従文中文研究資料目録(1980~1997)……杜暁東(104)
九葉派関係資料目録(初編)補訂……太田進・松浦恆雄(126)
小島久代著『沈従文――人と作品』正誤表……小島久代(129)
【野草第61号合評】
是永駿「スタイルの中国現代小説史」……松浦恆雄(133)
●第63号 1999年2月1日発行 編集:宇野木洋 【特集:「文学」研究の「多元性」を探る】
近代論の行方――新たに「方法としてのアジア」を……代田智明(1)
現代中国における国民・文化・ナショナリズム――80年代「文化熱」を中心に……菅原慶乃(22)
【異空間の読み】
終わらない物語――香港作家・西西論……西野由希子(32)
周作人と石川啄木……于耀明(52)
【記憶の再構成】
「延安文芸座談会」に関する歴史的考察……羅鋼・王元培(近藤達哉訳)(71)
張資平の長男 張續祖さんを訪ねて
1998年1月31日~2月1日 於:熊本県天草郡……森美千代(98)
野草62号掲載「小島久代『沈従文――人と作品』正誤表」補訂……小島久代(110)
【『野草』第62号合評】
冨田まさ代「『半生縁』と張愛玲」……梁有紀(114)/野草漫語(120)
●第64号 1999年8月1日発行 編集:岡田英樹 【特集:日本侵略下の文学(その3)】
交錯するまなざし――植民地台湾の沖縄人はいかに描かれたのか……星名宏修(1)
二言語の間にもたらされた権力――雑誌『満洲国語』における中国人作家たち――……橋本雄一(17)
日中砂漠下の二人の詩人――小熊秀雄と雷石楡――……田中益三(34)
蕭紅の蕭軍宛書簡を読む――別離の予感……平石淑子(52)
再論:国共内戦期の蕭軍……下出鉄男(66)
40年代抗戦期の馮至――〈向何処安排我們的思・想?〉――佐藤普美子(85)
虚構と叙述――魯羊の小説について……下出宣子(100)
毛沢東『延安文芸座談会における講話』テキスト関する歴史的考察(上)……羅鋼・王培元(近藤龍哉/訳)(120)
『野草』63号合評(137)/例会記録(144)/会報目録(65,142)/野草漫語(146)
●第65号 2000年2月1日発行 編集:藤野真子 【特集:視覚と文芸】
清末上海の遊興空間、夜花園――真夏の夜の楽園――……三須 祐介(1)
民国初期上海における伝統劇評……藤野 真子(19)
曹禺『雷雨』の近代性……瀬戸 宏(36)
悲劇を招いた“喜劇”――新中国時期における呂班の映画創作――……好並 晶(51)
魯迅の選んだヴェレシチャーギン――明治期日本における受容との関連から――……木村 知実(78)
毛沢東の肖像に見る権力象徴化の過程……川田 進(101)
【書評】
待望久しい中国「話劇」の概説書……飯塚 容(122)
――瀬戸宏著『中国演劇の二十世紀――中国語劇史概況』
毛沢東『延安文芸座談会における講話』テキストに関する歴史的考察(下)……羅鋼・王培元(近藤 龍哉/訳)(129)
『野草』投稿・掲載規定(裏表紙)/64号正誤表(77)/64号合評=岡田英樹・平坂仁志(149)/投稿要領(121)/「中国文芸研究会webページ」のご案内(128)/会報記録(157)/野草漫語(158)
●第66号 2000年8月1日発行 編集:青野繁治 【特集:作家の生の声を聞く】
1.莫言東京講演会記録……釜屋修・塩旗伸一郎 (1)
2.中国作家紀行99 インタビュー四編
朱文・蘇童・王安憶・余秋雨 ……和田知久・森岡優紀・上村香織・新谷秀明 (17)
【論文】
施蟄存とA.シュニッツラー――『婦心三部曲』と「霧」「春陽」……斎藤敏康 (80)
施蟄存「阿襤公主」と郭沫若の『孔雀胆』……青野繁治 (96)
張抗抗創作の変化と主旋律……上原かおり (106)
再生への旅路――遅子建「白夜行」について……土屋肇枝 (127)
『桑青與桃紅』の「挿話」について……島田順子 (144)
「人」の子どもの教育をめざした社会教育司長
――魯迅が翻訳した上野陽一著三篇の論文――……竹野美恵 (157)
蘇童の小説における叙述の二重構造……森岡優紀 (177)
延安文芸座談会の歴史的背景に関する考察(上)……羅鋼・王培元(近藤龍哉/訳) (190)
【合評】
野草65号合評総記……藤野眞子 (205)
三須裕介「清末上海の遊興空間、夜花園――真夏の夜の楽園――」について……斎藤敏康 (207)
投稿要領(16)/65号正誤表(143)/会報記録(209)/野草漫語(212)
●第67号 2001年2月1日発行 編集:好並晶 【特集:再考――“建国後17年”文芸】
「17年」になぜこだわるか――『野草』の特集に寄せて――……丸山昇(1)
個人的体験をとおして中華人民共和国成立前後の時期をふりかえる……太田進(5)
茹志鵑「高高的白楊樹」における歌……石井恵美子(11)
50年代の国家の言説/文芸創作における「家国の想像」――陳紀瀅の反共小説を例として……梅家玲(宇野木洋・西村正男/訳)(23)
問題群としての「建国後17年」文学状況・私的覚書……宇野木洋(44)
「人」の子どもの教育をめざした社会教育司長――全国児童芸術展覧会と魯迅――……竹野美恵(57)
構成への嫌悪――廃名小説の構造的特徴――……吾妻智子(77)
台湾現代詩論――楊牧における郷土の風景――(上)……上田哲二(93)
【書評】岡田英樹『文学に見る「満洲国」の位相』……斎藤敏康・田中益三・平坂仁志・星名宏修(119)
延安文芸座談会の歴史的背景に関する考察(中)……羅鋼・王培元(近藤龍哉/訳)(129)
66号合評記……青野繁治・斎藤敏康(145)
野草漫語……好並晶(155)
●第68号 2001年8月1日発行 編集:斉藤敏康 【特集:民国期文学――新たな読みの可能性】
散文《空山霊雨》について
――その構造と意味・基督教の視点から……松岡純子(1)
丁玲《我在霞村的時候》小考――排他的な関係……金スンオグ(27)
三島すみ江について――謝冰心の日本の友人……牧野格子(40)
魯迅『傷逝』論(上)……永井英美(60)
台湾における張愛玲文学の受容と影響…河本美紀(89)
「一朶雲」から「蝴蝶與棋」へ――蘇童の小説における人物の自意識の考察……森岡優紀(116)
台湾現代詩論――楊牧における郷土の風景(下)……上田哲二(128)
延安文芸座談会の歴史背景に関する考察(下)……羅鋼・王培元(近藤龍哉訳)(151)
【書評】魔力の解体――『中国のプロパガンダ芸術』……是永駿(166)
野草67号合評記……上原かおり・松浦恆雄・西村正男(177)
会報目録(39)
野草67号正誤表(150)
投稿要領(185)
例会記録(186)
投稿・掲載規定(187)
野草漫語……斉藤敏康(189)
●第69号 2002年2月1日発行 編集:和田知久・谷行博 【特集:テクストの<生成>】
郁達夫作品にみる「性(sexuality)」の言説
――その「告白」という儀式…………………井上 薫(1)
魯迅『傷逝』論(下)…………………………………永井英美(19)
盧隠の描いた日本女性像
――凌叔華との視点比較から…………………中村みどり(31)
それぞれの伯牛、疾有り」…………………………大西紀(48)
色彩から見る『伝奇』の蒼涼性
――「緑」系統を中心に――…………………趙 静(65)
“娯楽”映画への指向
――1957年作品『幸福』の場合――……好並 晶(82)
文革期における張抗抗の創作を読む………………上原かおり(99)
試論 「恋する惑星」………………………………榎本雄二(117)
王安憶『我愛比爾』の意義…………………………劉 小俊(134)
野草67号正誤表(146)
野草68号合評記……阪口直樹(147)
会報目録(148)
例会記録(149)
投稿・掲載規定(裏表紙)
野草漫語……和田知久・谷行博覧(150)
詩の言葉―現代詩における詩律の生成………………………………是永 駿(1)
女は自然で男は文化―魯迅「補点」再解釈(リインタープリト)星野幸代(12)
「祝福」試論―「語る」ことの意味…………………………………今泉秀人(24)
廃名小説における場所と言葉―『橋』・水辺の風景―……………吾妻智子(41)
『鬼土日記』から『洋涇兵奇侠』へ…………………………………鈴木康予(56)
都市に生きる若者―綿綿・衛慧・安妮寶貝の作品から……………劉 怡(75)
【書評】
白水紀子『中国女性の20世紀―近代家父長制研究』………………江上幸子(88)
北岡正子『魯迅 日本という異文化のなかで
―弘文学院「入学」から退学事件まで』を読む……………………戸井 久(94)
『華麗島詩集』から『現代台湾詩集』まで…………………………三木直大(106)
野草69号合評記(113)
会報目録(125)
例会記録(126)
投稿・掲載規定(裏表紙)
野草漫語……松浦恒雄(127)
魯迅と女師大事件 陳 漱渝▼山内一恵・訳…………………………………………(1)
「郭巨」説話について…………………………………………………………橋本 草子(20)
沈従文と湘西……………………………………………………………………福家 道信(36)
プロパガンダから個人史の記録へ――巴金『火』第三部について………河村 昌子(52)
龍瑛宗「パパイヤのある街」に与えられた日本文壇の批評………………王 恵珍(67)
【資料紹介】
『上海日報』所載 須藤五百三「醫者より觀たる 魯迅先生」について…北岡 正子(84)
【書評】
孫歌『アジアを語ることのジレンマ』…………………………………………代田 智明(100)
阪口直樹著『戦前同志社の台湾留学生――キリスト教国際主義の源流をたどる』を読む…井上 薫(107)
【70号合評】(112)/70号正誤表(99)例会記録(120)/会報目録(121)
/投稿規定(124)/野草漫語(123)
【特集:都市<上海>に導かれて】
施蟄存「石秀」の成立………………………………………青野繁治(1)
『風蕭蕭』解読-「孤島」の喪失をめぐって……………劉 怡(16)
崑崙影業公司の映画製作システムについて
-史東山の「関於電影芸術的工作制度」を中心に………張新民 (36)
探偵霍桑における愛国の語り
-程小青「霍桑シリーズ」における正義と愛国-………赤羽陽子(58)
50年代初期の張愛玲-『十八春』を中心にして………鎌田純子(78)
【資料紹介】
戦後における謝氷心と三島すみ江の交流…………………岩崎菜子(97)
71号合評
『上海日報』所載 須藤五百三「醫者より觀たる魯迅先生」について・補記……北岡正子(144)
71号正誤表…………………………………………(16)
会報目録……………………………………………(96)
例会記録……………………………………………(151)
投稿規定……………………………………………(表紙裏)
野草漫語……………………………………………(152)
●第73号 2004年2月1日発行 編集:西村正男
【特集:深化する中国文学研究】
〈論文〉
魯迅「幸福な家庭」と『婦女雑誌』文芸欄及び読者・・・・・・永井 英美(1)
「文壇史」からみた左翼作家連盟――結成前後までの時期を中心に――・・・・・・藤澤 太郎(18)
〈共感〉の「臨界点」――徳澄皛の作品を読む――・・・・・・星名 宏修(40)
南京・杭州をめぐる沈従文の軌跡――『小説月刊』と『西湖文苑』――・・・・・・中野 知洋(58)
郭沫若「湘累」と精神病理学・・・・・・賈 笑寒(78)
魯迅『故郷』の物語論的研究について・・・・・・景 慧(95)
『華北日報副刊』に発表された廃名の著作・・・・・・吾妻 智子(109)
〈書評〉
Andrew F. Jones "Yellow Music: Media Culture and Colonial Modernity in the Chinese Jazz Age"・・・・・・西村 正男(127)
72号合評……………………………………………(133)
72号正誤表……………………………………………(77)
会報目録……………………………………………(145)
例会記録……………………………………………(146)
投稿規定……………………………………………(148)
野草漫語……………………………………………(147)
【特集:台湾文学】
〈論文〉【特集:中国における日本・日本人】
〈論文〉【特集:中国当代文学さまざま】
〈論文〉〈資料紹介〉
プランゲ文庫(占領軍検閲刊行物)より発見された謝冰心の著作等とその意義………………………岩崎菜子(76)【特集:魯迅特集】
〈論文〉 | ||
魯迅における「復讐」と「終末」 | 代田 智明 | (1) |
響きあうテクスト-魯迅の引用- | 今泉 秀人 | (17) |
魯迅「祝福」についてのノート(2) | 中井 政喜 | (34) |
〈書評〉 | ||
北岡正子著『魯迅 救亡の夢のゆくえ-悪魔派詩人論から「狂人日記」まで』 | 永井 英美 | (66) |
中井政喜著『魯迅探索』 | 山田 敬三 | (66) |
流浪漢を駆り立てるもの-徐星『剩下的都属于[イ尓]』- | 和田 知久 | (71) |
78号合評 | 張建明、島由子、 牧野格子、和田知久 | (88) |
投稿規定(裏表紙)/例会記録(97)/会報目録(98)/野草漫語(99)/78号正誤表(33) |
遺稿 魯迅の眼を通して20世紀の「革命文学」と「社会主義」を回顧する(2005.11) (【付記】丸山昇氏遺稿の整理について) | 丸山昇 | (1) |
丸山昇遺稿について | 丸山まつ | (24) |
魯迅の絶筆――許広平と内山完造と児島亨――その時刻と経路をめぐって | 久保卓哉 | (27) |
郁達夫における大正教養主義の受容――自我をめぐる思想の脈絡―― | 大東和重 | (43) |
ファミリー・メロドラマの政治学――1950年代の香港「国片」と変貌する母の表象―― | 韓燕麗 | (61) |
高行健の小説技巧と『現代小説技巧初探』 | 橋本陽介 | (78) |
ウォン・カーウァイ映画と香港 | 梁秉鈞(也斯) 韓燕麗訳 | (94) |
79号合評 工藤貴正、谷行博、田中洋子(108) | ||
投稿規定(表紙裏) 例会記録(115) 会報目録(116) 野草漫語(117) |
【特集:〈電影〉研究の現在】編集:菅原慶乃
1950年前後の上海文芸界と張愛玲 | 河本美紀 | (1) |
中国映画『枯木逢春』についての一考察 ――民族化の実践としての角度から―― | 阿部範之 | (19) |
「笑い」への創意とスタンス ――映画『錦上添花』読解―― | 好並 晶 | (36) |
サウンド・トラックから聞き取れるもの ――言語混交の映画から見る香港人意識の形成と変容―― | 韓燕麗 | (57) |
「淪陥時期」における華北映画と華北電影股[イ分] 有限公司について | 張新民 | (71) |
民国期上海の映画館について――国産映画上映館と映画館の経営状況を中心に―― | 菅原慶乃 | (94) |
追想丸山昇教授の人と学問 | 陳漱渝(北岡正子・訳) | (112) |
郁達夫の日本語小説残稿「円明園の一夜」 | 鈴木正夫 (整理・解説) | (127) |
80号合評 工藤貴正、北岡正子、永井英美、西村正男 | (137) | |
投稿規定(表紙裏) 例会記録(149) 会報目録(150) 野草漫語(151) |
文学の方法としての東アジア――詩の受容をめぐって―― | 是永駿 | (1) |
于賡虞の詩――3.18事件、『晨報・詩鐫』をめぐって―― | 齊藤大紀 | (13) |
ふたりの童養媳――沈従文「蕭蕭」の成就―― | 今泉秀人 | (34) |
人物呼称にみる沈従文の「郷土」観――『辺城』を題材として―― | 津守陽 | (54) |
周信芳と「劇評家」 | 藤野真子 | (74) |
小説『中国式離婚』におけるヒロインの人物像について | 張軼欧 | (96) |
『野草』81号合評 濱田麻矢、阿部範之、西村正男、菅原慶乃、青野繁治、永井英美 | (115) | |
投稿規定(表紙裏) 例会記録(128) 会報目録(129) 野草漫語(130) |
丸尾常喜先生人と学問 | 渡邊晴夫 / 鈴木将久 / 永井英美 | (1) |
田漢『白蛇伝』の現代性 | 松浦恆雄 | (25) |
黒幕小説の女性像について――『中国黒幕大観』―― | 神谷まり子 | (45) |
修養する青年たち――『生活週刊』と新しい労働観の生成―― | 高橋俊 | (63) |
劉吶鴎の文学観――『色情文化』、『都市風景線』に注目して―― | 城山拓也 | (84) |
“紅嫂”作品の成立とその女性像 | 大野陽介 | (100) |
人力車の北京――『駱駝祥子』と都市交通―― | 高峡 | (117) |
王安憶『我愛比爾』における一考察――「柏樹」が喚起するノスタルジア―― | 杉江叔子 | (137) |
『野草』82号合評 今泉秀人 / 福家道信 / 大東和重 / 三須祐介 / 田中洋子 | (152) | |
投稿規定(表紙裏) 例会記録(163) 会報目録(164) 野草漫語(165) |
郁達夫における大正の自伝的恋愛小説の受容 ――『懺悔録』・『受難者』・『新生』―― | 大東和重 | (1) |
「運命」という視点からみた「木犀」と「洋娃娃」 | 廖莉平 | (21) |
【講演録】二重言語性を生きる――李箱の詩について―― | 坪井秀人 | (38) |
【特集:書評】 | ||
小山三郎編著『台湾映画――台湾の歴史・社会を知る窓口――』 | 阿部範之 | (47) |
城谷武男著・角田篤信編『沈従文研究――わたしのばあい』を読む | 小島久代 | (58) |
台湾におけるクィア/酷児と文学――台湾セクシュアル・マイノリティ文学シリーズ(作品社)―― | 三須祐介 | (69) |
「文芸思想闘争」の実態に関わる研究の現在 ――李向東・王増如『丁陳反党集団冤案始末』の紹介を兼ねて―― | 宇野木洋 | (82) |
高島俊男『天下之記者――「奇人」山田一郎とその時代』 | 石田卓生 | (96) |
山田敬三著『魯迅自覚なき実存』 | 谷行博 | (106) |
『野草』83号合評 青野繁治 / 永井英美 / 中野徹 / 大野陽介 / 島由子 | (116) | |
投稿規定(表紙裏) 例会記録(129) 会報目録(130) 野草漫語(131) |
【論文】 | ||
抑圧された「音の小説」――蕭乾『夢之谷』を読む―― | 西村正男 | (1) |
中国現代都市演劇における特刊の役割――民国初年の特刊を中心に―― | 松浦恆雄 | (16) |
文壇デビュー期の施蟄存――「新旧我無成見」を中心に―― | 徐暁紅 | (34) |
王安憶『香港的情与愛』における老魏のトポフィリア | 杉江叔子 | (65) |
【書評】 | ||
厳安生著『陶晶孫その数奇な生涯もう一つの中国人留学精神史』(岩波書店、2009年3月) | 大東和重 | (82) |
『野草』84号合評 濱田麻矢 / 藤野真子 | (88) | |
『野草』84号訂正(15) 例会記録(94) 会報目録(95)野草漫語(96)投稿規定(表紙裏) |
【論文】 | ||
張資平と憧れの近代――『資平小説集』の世界―― | 城山拓也 | (1) |
重層化されたテクスト――施蟄存の「黄心大師」と谷崎潤一郎の『春琴抄』―― | 金晶 | (21) |
プリズム越しの世界――穆時英は情報化社会の夢を見るか―― | 高橋俊 | (42) |
描かれた上海の人力車夫――『黄包車』の図像とテクスト―― | 高峡 | (58) |
中国テレビドラマ『走向共和』の新歴史観――その製作、受容をめぐって―― | 南真理 | (81) |
【研究の現在】 | ||
沈従文研究の現在――中国における研究状況―― | 黄[女愛]玲 | (101) |
【書評】 | ||
意欲的な試みを受け止めながら、なお考えたこと幾つか ――藤井省三訳『故郷/阿Q正伝』をめぐる覚書―― | 宇野木洋 | (115) |
『野草』85号合評 永井英美・大野陽介・城山拓也・濱田麻矢 | (128) | |
投稿規定(表紙裏)例会記録(138)会報目録(139 )野草漫語(140) |
【論文】 | 魯迅が仙台医学専門学校を退学した事情について――授業ノートからの検討―― | 坂井建雄 | (1) | 魯迅「野草」世界の象徴秩序――「過客」に仕組まれた志向図式開示の試み―― | 鄧捷 | (17) | 胡風文芸思想と『七月』の実践 | 鈴木将久 | (33) | 秦腔「劉巧児告状」から評劇「劉巧児」へ――建国前後にみる「劉巧児」の作劇術について―― | 大野陽介 | (51) | 1950 年代の出版界から――通俗読物の可能性―― | 樫尾季美 | (70) |
【書評】 | ||
葛濤『唱片与近代上海社会生活』と上海レコード文化史研究の現状 | 西村正男 | (93) |
『野草』86 号合評(101)久下景子・中野知洋 | (101) | |
投稿規定(表紙裏)例会記録(106)会報目録(107 )野草漫語(108) |
【論文】 | ||
マルクス主義の文学理論は可能か――「〇八憲章」に因んで―― | 下出鉄男 | (1) |
「犯罪」を消費する読者と『時事新報』「黒幕」欄 ――中国近代探偵小説研究への視座として―― | 池田智恵 | (13) |
白馬湖派小品文と春暉中学の作文教育 ――夏丏尊主編『文章作法』にみる1920年代初頭の小品文を中心に―― | 鳥谷まゆみ | (35) |
失われた時を求めて ――沈従文の日記体小説「篁君日記」における「恋愛」―― | 黄嬡玲 | (59) |
魯迅「鋳剣」第3章を巡って | 永井英美 | (74) |
『野草』87号合評 北岡正子・松浦恆雄・奥野行伸・宇野木洋 | (91) | |
投稿規定(表紙裏) 例会記録(107)会報目録(108)野草漫語(109) |
【論文】 | ||
変奏される『閻瑞生』――民国初期上海の視覚文化におけるリアリティ志向 と扇情―― | 菅原慶乃 | (1) |
1950年代初期の台湾における通俗雑誌の出版――通俗文学市場の形成とその諸相―― | 張文菁 | (30) |
『南北和』にみる1960年代初期の香港 | 河本美紀 | (53) |
【小特集】台湾馬華文学を読む | ||
李永平『吉陵春秋』の読まれ方――台湾を中心に―― | 豊田周子 | (68) |
張貴興『象の群れ』について――共産党のトラウマ、象と「内なる中国」―― | 羽田朝子 | (81) |
【資料紹介】 | ||
映画『武訓伝』――フィルムの特徴、独自性を中心に―― | 阿部範之 | (92) |
『野草』88号合評 絹川浩敏・大東和重・松浦恆雄・津守陽・城山拓也 | (106) | |
投稿規定(表紙裏)例会記録(125)会報目録(126)野草漫語(127) 『野草』投稿・掲載規定 |
【特集】台湾文学(2)
死者と母の郷土表象――舞鶴「拾骨」論―― | 小笠原淳 | (1) |
小黒「小ぬか雨やまず」―真に喪失の物語り ――二種の時間・「否定のパラレリズム」・「埋め込 み鏡像」―― | 北岡誠司 | (20) |
テキストの伝播――台湾における「藤野先生」―― | 黄英哲 | (39) |
ディアスポラと歴史の骸骨――黄錦樹と馬華文学について―― | 高嘉謙(羽田朝子・訳) | (61) |
文学論の表現モデルとしての厨川白村 ――黄得時「『科学上的真』与『芸術上的真』」と雑誌『先発部隊』に関する一考察―― | 嶋田聡 | (90) |
樹のウロからの創作――朱天文氏インタビュー―― | 濱田麻矢 | (110) |
明滅し揺らめく欲望――林懐民「赤シャツの少年」を読む―― | 三須祐介 | (121) |
詩人草野心平の誕生と中国――文学研究会広州分会との関わりをめぐって―― | 裴亮 | (141) |
中国語における語りの位置――「話法の比較詩学」―― | 橋本陽介 | (164) |
『野草』89号合評 好並晶・西村正男・高橋俊 | (181) | |
投稿規定(表紙裏)89号正誤表(19)例会記録(189)会報目録(190)野草漫語(191) | ||
『野草』投稿・掲載規定 |
哀悼 太田進先生 | ||
中国文芸研究会とともに歩まれた先生に満腔の敬意と感謝を捧ぐ | 北岡 正子 | (1) |
【特集】中国モダニズム文学を読み直す 中国モダニズム研究会 | ||
はじめに | 高橋 俊 | (4) |
導言 ミステリとしての中国モダニズム文学─ 「魔道」と「紅のディアナ」を読み直す─ | 城山 拓也 | (6) |
〈作品読解〉 | ||
施蟄存「魔道」 杉村安幾子(18)/大東 和重(22)/藤井 得弘(30)/及川茜(34)/中野 徹(38) | ||
穆時英「紅のディアナ」 中村みどり(43)/田村 容子(48)/池田 智恵(53)/大野 陽介(58)/中野 知洋(62) | ||
〈特集論文〉 | ||
中国モダニズム文学の可能性 | 城山 拓也 | (66) |
中国におけるジャポニズム小説の変容─『菊子夫人』をめぐる異国情緒と民族意識─ | 中村みどり | (83) |
〈書評〉 | ||
中国モダニズム研究会 活動報告 | 大東 和重 | (139) |
【論文】 | ||
周作人とアンドレーエフ─ 「歯痛」の翻訳をめぐって─ | 梁 艶 | (141) |
【資料紹介】 | ||
内山完造宛林芙美子書簡見つかる | 久保 卓也 | (159) |
例会記録(170) 第90号正誤表(170) 会報目録(171) 野草漫語(172) 投稿規定(裏表紙裏) |
【追悼】太田 進先生をしのんで | ||
松浦 恆雄(1)/岡田 英樹(14)/是永 駿(18)/小谷 一郎(22)/宇野木 洋(26)/斎藤 敏康(30)/藤野 真子(32)/中村 みどり/(36)中山 文(38) | ||
【論文】 | ||
もつれあうエキゾティシズム ─沈従文「別一個国度裏」を読む─ | 齊藤 大紀 | (43) |
『辺城』における軍人─楊馬兵を中心に | 楊 霊琳 | (62) |
知りすぎた男─傲骨『砒石案』と中国初期探偵小説創作のジレンマ | 藤井 得弘 | (75) |
1950年代の台湾における読者とその文学受容─言語および文化の分断からみる通俗小説の流行 | 張 文菁 | (94) |
二つのとるに足りないもの─馬華文学と「私の馬華文学」 | 黄 錦樹/大東和重訳注 | (115) |
第90号合評 | 濱田 麻矢・大東 和重・北岡 正子・三須 祐介・星名 宏修・唐顥芸 | |
第91号合評 | 斎藤 敏康・谷 行博・中野 知洋・山内 一恵・永井 英美 | (155) |
『野草』第90号正誤表 | (154) | |
例会記録 | (174) | |
会報目録 | (175) | |
野草漫語 | (176) | |
投稿規定 | (表紙裏) |
【小特集】ビジュアル・イメージを読む
【論文】 | ||
「奇装異服」の張愛玲――語る/語られる女性作家―─ | 王 勝群 | (1) |
小説から連環画へ――王汶石「新結識的夥伴」とその連環画作品について―― | 田村 容子 | 22 |
[書評]建国後北京の京劇戯単の宝庫――『回首当年』と『菊宛留痕』―― | 松浦 恆雄 | 52 |
呉趼人の《社会小説》 ――ピカロ体験とピカレスク―― | 松田 郁子 | 65 |
響き合う詩心――留学時期草野心平の詩風と文学研究会詩人徐玉諾―― | 裴 亮 | 89 |
黄錦樹「南方に死す」の様々な小説作法論 | 北岡 誠司 | 110 |
『野草』92号合評 | 黄媛玲 中野知洋 池田智恵 唐顥芸 北岡誠司 | |
投稿規定(表紙裏) 92号正誤表(21) 例会記録(149) 会報目録(150) 野草漫語(151) |
縛りたい男――清末の『鏡花縁』続書二種を読む―― | 加部勇一郎 | (1) |
文明の名のもとに――清末探偵小説「羅師福」と可視化の技術―― | 藤井 得弘 | (21) |
楊振声と「五四」 楊振声の「五四」 | 杉村安幾子 | (41) |
自負と自卑――沈従文の民国国語教科書編纂事業への関わりについて―― | 今泉 秀人 | (61) |
リスナーから見た電化教育――『広播週報』を中心に―― | 松浦 恆雄 | (84) |
凌叔華『Ancient Melodies』成立の周辺 をめぐって | 阿部 沙織 | (107) |
王安憶の書く「紅衛兵」――『啓蒙時代』(2007)を中心に―― | 松村 志乃 | (129) |
李永平『大河盡頭』の寓意 | 及川 茜 | (148) |
『野草』93号合評 | 濱田麻矢 大野陽介 藤野真子 福家道信 谷行博 小笠原淳 | |
投稿規定(表紙裏) 93号正誤表(20) 例会記録(188) 会報目録(189) 野草漫語(190) |
国民政府下の胡風の歩みをふり返る―『策進週刊』掲載の「零想」シリーズを読む | 伊禮 智香子 | (1) |
映画史から忘却された「儒商」、任矜蘋―教育者、愛国者、映画監督 | 菅原 慶乃 | (21) |
五四時期の鄭正秋―新聞・演劇・ネットワーク | 森平 崇文 | (51) |
記憶・空間・新女性―張愛玲「五四遺事」試論 | 王 勝群 | (73) |
呉継文『天河撩乱』における「同志」と「東京」 | 劉 靈均 | (98) |
『野草』94号合評 | 及川茜 神谷まり子 今泉秀人 齊藤大紀 西村正男 中村みどり 和田知久 松浦恆雄 | (116) |
投稿規定(裏表紙)、94号正誤表(20)、例会記録(136)、会報目録(137)、野草漫語(138) |
【論文】 | ||
魯迅『野草』誕生における“批評家”成仿吾の位置 | 秋吉 收 | (1) |
無名氏『北極風情画』考――「通俗戦略」を超えて | 杉村 安幾子 | (17) |
郁達夫における芥川龍之介の受容――歴史小説「采石磯」と「戯作三昧」、「地獄変」の比較から―― | 趙 敏 | (37) |
曾孝谷事績再考 | 魏 名婕 | (56) |
【書評】 | ||
城山拓也著『中国モダニズム文学の世界 一九二〇、三〇年代上海のリアリティ』 | 高橋 俊 | (76) |
『野草』95号合評 西村 正男・三須 祐介・河本 美紀・唐 顥芸 | (81) | |
投稿規定(表紙裏)、例会記録(93)、会報目録(94)、野草漫語(97)、『野草』第95号正誤表(裏表紙裏) | ||
【小特集】「華」の境界線——その影響と意義を考える | ||
文学のキーワードが指し示す意味と解釈の研究——「中国文学」の戦後台湾における意義 | 黄美娥/豊田周子訳 | (1) |
マラヤフィルムユニットの反共映像と冷戦イデオロギー | 許維賢/及川茜訳 | (28) |
日本ロック創成期に中国系音楽家が果たした役割 | 西村正男 | (53) |
【論文】 | ||
周作人の初期児童研究に見いだされる日本の影響 | 鄭 恵 | (67) |
恋に消えゆく五四の声——王統照『一葉』論 | 齊藤大紀 | (85) |
「摩登哥児」としての中国人女子留学生——崔万秋『新路』を読む—— | 林麗婷 | (108) |
第96号合評 | 永井英美・池田智恵・中村みどり・中塚亮 | (133) |
投稿規定 | (表紙裏) | |
例会記録 | (153) | |
会報目録 | (154) | |
野草漫語 | (裏表紙裏) |
【特集】周作人特集 | ||
特集にあたって | 鳥谷まゆみ | (1) |
周作人における"人間”とその多義性―日本語との関わりについて― | 伊藤 徳也 | (4) |
周作人と江戸庶民文芸―『近世庶民文化』掲載の佚文をめぐってー | 小川 利康 | (19) |
周作人と柳宗悦の民藝運動 | 子安加余子 | (42) |
【資料紹介】 | ||
方紀生のこと―『周作人先生のこと』編集と日中文化交流に捧げたその生涯ー | 川辺比奈・鳥谷まゆみ | (64) |
[論文] | ||
「グリーン・デスティニー」に対する再考―「風景」とその視覚表現からのアプローチ | 王 飛 | (103) |
夏丏尊訳・国木田独歩「女難」―「同情」の力学と日中の自然主義文学 | 顔 淑蘭 | (124) |
[第97号合評]松浦恆雄・及川茜・井口淳子・斉藤敏康・鳥谷まゆみ・大東和重 | (145) | |
例会記録 | (161) | |
会報目録 | (162) | |
『野草』97号正誤表 | (163) | |
野草漫語 | (164) | |
投稿規定 | (表紙裏) |
編集:阿部沙織
梅蘭芳訪蘇と中国話劇界 | 松浦 恆雄 | (1) |
崩れる塔、萎れる花──張愛玲後期作品における愛のかたち── | 濱田 麻矢 | (30) |
黄錦樹「死在南方」「叙事」部──「反事実歴史小説」 | 北岡 誠司 | (55) |
郁達夫「沈淪」の主人公は本当に「自殺」したのか──新たな読みの可能性を探る | 范 文玲 | (78) |
巴金『随想録』執筆の原動力──映画『サンダカン八番娼館 望郷』・『未来世界』から考える | 河村 昌子 | (101) |
陳若曦の初期作品(1957-1962)における女性表象 | 天神 裕子 | (120) |
【書評】北岡正子著『魯迅文學の淵源を探る―「摩羅詩力説」材源考 | 永井 英美 | (140) |
『野草』第98号合評記 | (154) | |
例会記録 | (182) | |
会報目録 | (183) | |
野草漫語 | (184) | |
投稿規定/98号正誤表 | (裏表紙裏) |
●中華文芸の饗宴 『野草』第百号(第100号) 2018年12月発行
編集:『野草』百号記念号編集委員会編(研文出版)
Ⅰ 「癩」と鴉片 | ||
清末小説『鴉片案』論――探偵小説と譴責小説との接点を手掛かりに | 藤井得弘 | |
植民地台湾の「癩短歌」を読む――楽生院慰安会『万寿果』を中心に | 星名宏修 | >|
Ⅱ 青島と深圳 | ||
国と省のはざまで――国立青島大学と楊振声 | 中野徹 | |
深圳文学に読む物語――文字を都市から救い出す? | 高橋俊 | |
Ⅲ 啓蒙者と傍観者 | ||
もう一つの「阿Q正伝」――科学読物作家・高士其の科学小説 | 上原かおり | |
「傍観者」の詩論――沈従文の評論から新文学の「詩化/散文化」を考える | 津守陽 | |
Ⅳ 白い胸とどじょう髭 | ||
男旦とモダンガール――欧陽子倩『潘金蓮』の白い胸 | 田村容子 | |
キャラクター論から見る王先生――葉浅予「王先生別伝」をめぐって | 城山拓也 | |
Ⅴ ひずみゆく家族 | ||
「新中国」の親子――文化大革命後の茄志鵑小説 | 松村志乃 | >|
虹影『K(英国情人)』論――交錯する中国/女性へのまなざし | 阿部沙織 | |
Ⅵ 農村とハリウッド | ||
建国後十七年の農村劇団と幕表制 | 大野陽介 | |
張愛玲映画脚本『小児女』考――東アジアに伝播したハリウッド・ファミリー・メロドラマ | 河本美紀 | |
Ⅶ 覚醒するメディア空間 | ||
光復後初期台湾における女性文芸の発見――『台湾新生報』「台湾婦女週刊」欄掲載詩の意味 | 豊田周子 | |
一九五〇年代台湾の通俗小説研究――『聯合報』副刊の連載小説を中心として | 張文菁 | |
野草漫話 | 松浦恆雄 |
編集:谷博行
魯迅特集(その10) | |
魯迅の「反自由主義」(「魯迅雑感選集序言」)についてのノート | 中井政喜 |
一台湾作家の訳した魯迅――楊逵編「中日文対照 中国文芸叢書」『阿Q正伝』をめぐって | 張明敏 |
章士釗――魯迅との関係において | 山内一恵 |
魯迅と李賀、そして「孤独者」――北岡正子著『魯迅文学の淵源を探る 「摩羅詩力説」材源考』によせて | 谷行博 |
穆時英「海に生きる人々」の典拠と表象――舟山群島・六横暴動の報道を手がかりに | 福長悠 |
中国文壇のジレンマ――「蒲松齢短篇小説賞」と今世紀中国の短篇小説 | 青野繁治 |
九把刀、郭敬明の監督作品と2010年代の中国映画産業 | 阿部範之 |
『野草』第99号合評 | 大野陽介,松村志乃,大東和重,菅原慶乃,張文菁 |
投稿規定/例会記録/会報目録/野草漫語『野草』第99号正誤表 |
編集:大東和重
中国人日本留学生文学特集 | ||
蘇曼殊と崖山─ 『断鴻零雁記』に流れる亡国の悲しみ | 日野杉匡大 | (1) |
周作人と大逆事件─ 永井荷風との邂逅をめぐって | 小川利康 | (19) |
記憶としての旧制高校─ 郁達夫「茫茫夜」の“同性愛”論争をめぐって | 宋新亜 | (43) |
日本占領下上海における陶晶孫の言説 ─ 大東亜文学者大会と「老作家」・「狗」 | 中村みどり | (60) |
但娣の描く「日本」─ 満洲国の女性作家と日本留学 | 羽田朝子 | (85) |
張愛玲の香港陥落体験─散文「燼餘録」から自伝的小説The book of Changeへ | 陸洋 | (106) |
【研究案内】 中国人日本留学生の文学活動─ 清末から民国期へ 研究の現在 | 大東和重 | (106) |
投稿規定(表紙裏)/ 例会記録(172) / 会報目録(173) / 野草漫語(174) / 『野草』第101号正誤表(裏表紙裏) |
編集:唐顥芸
頼和と台湾近代詩の出発 | 唐顥芸 | (1) |
端木蕻良の作品における故郷描写について─「科爾沁草原」を中心に─ | 李詩琪 | (32) |
娘が描く父の妾─琦君の散文を中心に─ | 鄭洲 | (56) |
【特集】私たちの戦中・戦後体験 | 筧文生・北岡正子・北岡誠司 | (82) |
『野草』第100号合評 | 神谷まり子・濱田麻矢・中野知洋・斎藤敏康・福家道信・中塚亮・中村みどり・池田智恵・森平崇文・菅原慶乃・澤井律之・唐顥芸 | (145) |
『野草』第101号合評 | 豊田周子・大野陽介・永井英美・城山拓也・和田知久・陳悦 | (181) |
投稿規定 | (表紙裏) | |
例会記録 | (204) | |
会報目録 | (205) | |
野草漫語 | (206) | |
『野草』第102号正誤表 | (裏表紙裏) |
編集:松村志乃
【論文】 | ||
「小資文学」を書くこと――『衛慧みたいにクレイジー』を読む | 何 憶鴿 | (1) |
撹乱されるジェンダー:潘柳黛『退職夫人自伝』試論 | 林 麗婷 | (22) |
【資料紹介】 | ||
王実味「握別」について | 白石 英子 | (45) |
【書評】 | ||
王笛著『茶館―成都的公共生活和微観世界:1900~1950』 | 大野 陽介 | (72) |
田村容子著『男旦(おんながた)とモダンガール:二〇世紀中国における京劇の現代化』 | 加部勇一郎 | (78) |
台湾・台南における文学作品の奥深さ:大東和重著『台南文学の地層を掘る――日本統治期台湾・台南の台湾人作家群像』を読む | 明田川聡士 | (83) |
『野草』第100号合評 | 和田知久 | (89) |
『野草』第102号合評 | 高橋俊・劉岸偉・大久保洋子・鳥谷まゆみ・岡田英樹・呉穎濤 | (92) |
『野草』第103号合評 | 浅見洋二・城山拓也・張文菁・谷行博・小川主税・宋新亜 | (112) |
投稿規定 | (表紙裏) | |
例会記録 | (125) | |
会報目録 | (127) | |
野草漫語 | (128) |
編集:池田智恵
【特集・近現代通俗小説】 | ||
特集にあたって | 池田 智恵 | |
自動車に乗る女性――朱痩菊『新歇浦潮』に描かれる「自由」 | 神谷 まり子 | |
1950年代後半の台湾における通俗出版――通俗誌・香港・貸本屋 | 張 文菁 | |
『荒潮』と中国における「SF的リアリズム」 | 楊 駿驍 | |
【論文】 | ||
曼陀『滑稽小説 女学生旅行記』における女学生描写――明治日本の『滑稽女学生旅行』との比較を中心に | 呂 輝菲 | |
初期創造社の翻訳観の誕生 郁達夫の旧制高校での留学経験をめぐって | 宋 新亜 | |
巴金の作品に見る獄中の革命家における死の想像―ロシア文学との比較を手がかりに― | 近藤 光雄 | |
女性文学史の困難――譚正璧『中国女性文学史』を例にして | 辜 知愚 | |
施蟄存における「怪奇」的美意識の形成 | 夏 麒 | |
馮小剛が映し出す主旋律の外の記憶―『戦場のレクイエム』『唐山大地震』『一九四二』『芳華』をめぐって― | 阿部 範之 | |
『野草』104号合評 | 阿部沙織・鄭洲・宇野木洋 | |
投稿規定(表紙裏) 例会記録 会報目録 野草漫語 |
編集:好並晶・濱田麻矢
c北岡 正子 | 詩人雷石楡の詩精神 : 『沙漠の歌』『八年詩選集』を中心にして | |
白井 啓介 | 電影方志への一歩 : ハルビン電影事情から | |
陳 國球 , 濱田 麻矢 [訳] | 畸形の香港 : 1949年以前の香港文学評論と文化空間 | |
段 書暁 | 「鏡」の名のもとに : 清末科学小説から見る近代中国の想像力 | |
今泉 秀人 | 教授作家 : 西南聯合大学の沈従文 | |
高 磊 | 中国文学研究会における岡崎俊夫と戦後の歩み | |
丁 乙 | 銭鍾書「中国詩与中国画」と「読『拉奥孔』」 : 20世紀中国の詩画比較論研究 | |
王 晴 | 廃墟・家出・拓士 : 満洲国作家爵青の「青春冒涜之一、二、三」にみる都市青年 | |
小川 主税 | 「中国青年」のアポリア : 張愛玲「年青的時候」における男子学生表象 | |
阿部 範之 | 映画監督としての鈕承沢と2000年代以降の台湾商業映画の変遷 | |
城山 拓也 | 神谷まり子「自動車に乗る女性 : 朱痩菊『新歇浦潮』に描かれる「自由」」 (105号合評) | |
星名 宏修 | 張文菁「1950年代後半の台湾における通俗出版 : 通俗誌・香港・貸本屋」 (105号合評) | |
及川 茜 | 楊駿驍「『荒潮』と中国における「SF的リアリズム」」 (105号合評) | |
日野杉 匡大 | 呂輝菲「曼陀『滑稽小説 女学生旅行記』における女学生描写 : 明治日本の『滑稽女学生旅行』との比較を中心に」 (105号合評) | |
林 麗婷 | 宋新亜「初期創造社の翻訳観の誕生 : 郁達夫の旧制高校での留学経験をめぐって」 (105号合評) | |
青野 繁治 | 近藤光雄「巴金の作品に見る獄中の革命家における死の想像 : ロシア文学との比較を手がかりに」 (105号合評) | |
濱田 麻矢 | 辜知愚「女性文学史の困難 : 譚正璧『中国女性文学史』を例にして」 (105号合評) | |
福長 悠 | 夏麒「施蟄存における「怪奇」的美意識の形成」 (105号合評) | |
好並 晶 | 阿部範之「馮小剛が映し出す主旋律の外の記憶」 (105号合評) |
編集: 大野陽介・松浦恆雄
【論文】 | ||
蝶の百態——蝶による詩史の試み—— | 松浦 恆雄 | 1 |
個人的なこと、詩的なこと、そして象徴的なこと——穆木天詩論の文学史的評価に対する再評価—— | 田中 雄大 | 26 |
強がる「彼女」の語りの陰に——沈従文の性暴力表象を読む—— | 津守 陽 | 49 |
飛翔し浮遊することば——張天翼「蜜蜂」および『大林と小林』論—— | 福長 悠 | 77 |
抗日戦争時期における巴金の戦死傷者の表象 | 近藤 光雄 | 102 |
西南聯合大学時期の汪曾祺——その文学教育及び文学創作を中心に | 梁 文君 | 130 |
民国期における秧歌劇改革とその作劇術 | 大野 陽介 | 157 |
『野草』106・107号合評 | 黄英哲/藤井得弘/津守陽/郭偉/高橋俊/中野知洋/杉村安幾子/菅原慶乃 | 181 |
投稿規定 | (表紙裏) | |
例会記録 | 211 | |
会報目録 | 212 | |
野草漫語 | 214 | |
『野草』第106・107号正誤表 | (裏表紙裏) |