1999年2月例会記録
2月28日 晴 於京都白雲荘 出席者23名 司会:絹川浩敏
藤野真子「民国上海劇評概観――京劇における劇評の変遷」
はじめに:劇評の機能
@即時的な情報伝達
A資料的価値(「〜劇話」の類)
1.民国の劇評観
2.上海京劇と劇評
*何を「評」するのか …… 『申報』遊芸欄にみる劇評の諸相
A 俳優の演技を評する
B 劇本・演出を評する
3.劇評と出版メディア
*民国期上海の主な伝統劇関係出版物
4.まとめ:劇評の変化と上海京劇の発展
松浦恆雄「書評:『芦田孝昭教授退休記念論文集――二三十年代中国と東西文芸』」
T 小川利康:「橋」における方法論――周作人と廃名
一 「橋」という「小説」――散文と小説の境界
二 語り手「私」の存在
三 「初稿」にみる周作人の影
四 「夢」としての「文学」――周作人、厨川白村の影響
五 結語
U 岡崎由美:武侠の黎明――押川春浪と近代中国武侠小説
一 はじめに
二 「武侠」という言葉
三 押川春浪作品の漢訳版
四 『武侠艦隊』と『新舞台 三』
五 押川春浪と旧派武侠小説
六 おわりに
討論風景
例会記録に戻る