中国文芸研究会3月例会記録

2000年3月26日 於大阪経済大学

出席者25名


内容:『野草』65号合評

 例会は午後2時に始められたが、その前に、中国文芸研究会例会のウォーミング・アップであろうかおなじみの“作業”が行なわれた。毎月発行される会報、或いは年 2回出版される『野草』を、有志の会員が制限時間内に作業を終えようとテーブルの上に発送道具を並べ、予め計画を立てずに行き当たりばったりで会報の発送作業を行 なった。今月は作業を少し残したまま、例会へと入った。
 例会は午後2時から開始した。“『野草』65号”(以下「65号」と略称する)の編集責任者藤野真子氏の司会で本来なら進行されるが、藤野氏が「65号」の論文執筆者 の1人であるとの理由で、副編集責任者松浦恆男氏の司会で合評は進められた。まずは三須祐介氏・藤野真子氏・瀬戸宏氏の論文に関して。コメンテイターはそれぞれ齋 藤敏康氏・平林宣和氏・平坂仁志氏で、各氏とも各論文を熟読されておられ、内容を紹介された後、論文執筆者に3点の質問をされた。また参加会員から質問が出、質疑 応答が行なわれた。質疑応答終了後、ここで10分休憩。午後4時15分から合評が再開された。「65号」の目次の順番通りに次は好並晶氏・木村知美氏・川田進氏の論文に 関して。コメンテイターは、それぞれ張新民氏・谷行博氏・宇野木洋氏で、各氏とも前半3氏とは異なり、論文内容紹介と平行して問題点を指摘された。前半と同様参加 者から質問が出、質疑応答が行なわれた。「65号」で扱われた【書評】の2編(飯塚容氏、近藤龍哉氏訳)に関しては、今回の合評では取り扱われなかったが、次号の “『野草』66号”の“65号の合評”にて論文の合評の様子と共に紹介されるであろう。
 午後5時40分頃に司会者松浦恆雄氏率いる合評は終了。午後6時頃まで事務局からの連絡、次号(66号)の進行状況、会報編集担当者からの連絡、そして東京で開催さ れている“要芸術自由・星星20年”の展覧会のパンフレットの紹介が続き、例会は終了した。後片付けをした後、懇親会へ。懇親会は“いなか”にて、例会と同様、「65 号」論文執筆者全員参加のもと、賑やかに行なわれた。(上田)

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