『野草』編集作業の手引き (2005.4改訂)
『野草』の編集を担当するに際し、確認すべき申し合わせ事項や作業手順について、概略を説明する。
○『野草』は年二回、二月一日と八月一日が発行日となっているので、編集作業もこれを目処に行う。日程表を作成したが、日付等は大体の目安と考えられたい。ただし、原稿の締切、最終校正および発行日は厳守するようにお願いしたい。
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八月発行 |
二月発行 |
チェック欄 |
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計画構想
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発行日の一年前 |
発行日の一年前 |
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原稿依頼
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計画が出来次第 |
計画が出来次第 |
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例会発表手配 |
七〜八月から |
二〜三月から |
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前任者からの引継ぎ |
二月 |
八月 |
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執筆状況の確認 |
三月初め |
九月初め |
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原稿締切 |
三月末 |
九月末 |
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広告の依頼 |
随時、早めに |
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査読・修正 |
四月中 |
十月中 |
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初校=著者校正 |
五月中旬まで |
十一月中旬まで |
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野草漫語
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六月初旬 |
十二月初旬 |
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二校=編集者校正 |
六月中旬まで |
十二月中旬まで |
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最終校正 |
六月例会の前 |
十二月例会の前 |
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版下完成 |
七月上旬 |
十二月中 |
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発行・発送 |
八月一日 |
二月一日 |
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後任者への引継ぎ |
八月中 |
二月中 |
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合評者依頼
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八月末〜九月初 |
二月末〜三月初 |
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合評記の準備 |
十月中 |
四月中 |
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前ページの日程表にある編集作業についての概略を説明する。
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計画構想
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構想については、編集担当者が主体的に行う。構想の主な内容は「特集」に関することで ある。どのような「特集」を組むか、ということは、自ずからどのような執筆陣にするか、ということを前提とする。
すでに執筆者が念頭にある場合は、執筆者と相談して、実現性の高い構想を練るように。 |
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原稿依頼
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『野草』の総ページ数は130〜140ページを標準とし、一人当たり15ページとすれば、掲載可能数は8-9編前後と見て、それを少し上回る数程度の依頼を出すこと。編集構想を文章化し、執筆を依頼する相手に送る。そのとき、『野草』の投稿規程を守るように、執筆者に伝えること。投稿規程をコピーして同封するなどの措置が必要かも知れない。伝えるべき内容は、原稿の枚数制限、締切日の厳守、締切日までに完成原稿を提出すべきこと(=校正段階での修正は原則として認められないこと)、原稿の審査(査読)にパスしなければ掲載できないこと、などで
ある。これと同時に、「会報」などに同趣旨の原稿募集広告を出す。「会報」の場合は、数号続けて出すのが効果的である。また今後の連絡のため、執筆予定者名簿を作成し、住所、電話番号、E-mailアドレスなどをいつでも参照できるようにしておくとよい。
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例会手配
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依頼した方から執筆承諾の返事があったら、例会担当者と相談して、例会の日程のなかに、発表を組み込んでいく。なお八月発行分は前年の十、十一月、二月発行分は、前年の五、六月に例会発表の日程があらかじめ予定として組まれているので、編集担当者はこれに合わせるよう注意する。 |
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引継ぎ
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前の号の編集担当者に、連載原稿や再投稿などの申し送り事項がないか、確認 する。前の号の合評記の執筆依頼もしておくように。 |
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状況確認
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執筆を依頼した人および投稿の申し出のあった人に電話や手紙、メールで執筆状況を尋ねる。締切日に間に合うかどうか、締切日にどれくらい原稿を集められるか、などを判断し、さらに依頼の必要があるかどうか、なども検討する。 |
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締切 |
原稿の締切日がきたら、届いている原稿の確認をする。執筆予定者でまだのものには、連絡をいれ、状況に応じて、待つ、待たない、を決定する。 |
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広告手配 |
適当な時期に、書店に対し広告の掲載を募集する。著書を出版された会員などを通じて、広告掲載を打診すること。広告料は、封面30000円、表紙内側(二箇所)25000円、本文部分20000円で、半ページは半額。 |
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査読 ・ 修正
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届いた原稿を専門領域に応じて適当な編集委員に送り、査読をお願いする。査読の内容は、採用の可否、修正箇所の有無などで、編集者は査読者の意見を参考にして、修正すべき箇所などについて、執筆者に助言をする。問題がなければ、採用可となった原稿から順番に、早めに版下作成係の方にまわす。版下作成作業は煩雑であるので、ぎりぎりになって一度に大量の原稿が回されてくると、時間調整が難しくなり、版下作成係の負担が重くなる。問題のある原稿については、査読者と相談して、処置方法を考える。修正の必要な原稿については、あくまで、編集者および査読者からの助言という形で、所見を伝える。そのとき査読者の氏名などを相手に伝えてはいけない。(査読の詳細については、「査読に関する注意点」を参照のこと) |
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初校 |
著者校正 版下担当者から初校ゲラがあがってきたら、原稿とともに執筆者に送り返す。同時に、初校にかけられる時間は約2週間であること、また初校段階以降、字句訂正以外の大幅な変更は一切認められないことを、執筆者に伝える。執筆者から返ってきた初校ゲラをチェックし、次々に版下担当に回す。
この段階で目次を作成し、事務局MLに報告する。 |
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野草漫語
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掲載原稿が確定し、初校に回った段階から、最終校正までの間に、「野草漫語」を執筆する。枚数は、字程度である。内容は編集担当者に任せられている。また前号の担当者などに依頼した、前号の「合評記」がまだのときは催促する。すでに届いていれば、内容をチェックした上で、版下担当にまわす。 |
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二校 |
編集者校正 版下担当からあがってきた二校ゲラを、初校ゲラと対比しながらチェックする。この作業が編集担当者にとってもっとも辛い孤独な作業で
あるが、がんばってもらいたい。誰かに手伝ってもらえるなら、それもよい。新たに問題や間違いが見つかったときは、執筆者と連絡をとり、了承を得てから、修正するようにすること。 |
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最終校正
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最終校正は、発行一ヶ月前の例会の前に、編集委員会を招集して行う。編集担当者は、前もって事務局責任者と連絡をとり、事務局会議と編集委員会を招集してもらうようにすること。その連絡は、事務局MLを通じて行うと楽である。なお、最終校正における修正は、誤字など必要最小限に留めるように。問題があったときのために、可能なかぎり執筆者にも出席してもらうとよいかも知れない。その連絡は編集担当者の仕事である。編集担当者は、表紙、「野草漫語」の校正も忘れないようにすること。 特に表紙は、各論文の題名・著者名の誤植に注意を払うこと。 |
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版下完成
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最終校正が終わったら、ゲラ刷りを版下担当に渡します。表紙のデザイン、目次、奥付についても、版下担当者からの原稿に目を通して、しっかりチェックするのが編集担当の仕事である。またあらかじめ書店等と連絡を取り、広告の掲載場所を版下担当に指示する。 |
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発行 ・発送 |
『野草』が出来上がったら、発送しなければならない。二月発行分は一月例会の前に早めに集合して、発送作業をするが、八月発行分は、発送作業のために事務局および編集委員を招集しなければならない。その場合、発送作業の会場と集合時間の連絡をしっかりおこなうこと。また発送作業においては、編集担当者は各執筆者に五冊+会員分一冊を確保し、荷造り発送する。広告を掲載した場合は、その出版社または書店に、刷り上り見本を一冊送り、広告料を請求する。広告料の請求に際しては、会計担当に請求書・納品書を作成してもらうこと。 |
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引継ぎ
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自分の担当する号に掲載できなかった投稿論文については、一旦執筆者に差し戻し、再投稿してもらうこととなる。その際、再投稿される可能性を次号担当者に連絡し、再度査読をすることも指示
するのを忘れないように。 その際に、次号への掲載は確約できない旨も執筆者に伝える必要がある。次に連載の残りについての処置を次号担当者に引継ぎます。連載論文の全原稿を引きわたし、すでに掲載した箇所、いまだ掲載していない箇所を
明確に通知しなければならない。 |
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合評者依頼
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合評会に向けて、準備が十分できる時間的余裕をもって、合評会におけるコメントを依頼する。コメントの依頼とともに、合評記の執筆も依頼しておくのが普通であるが、別々にしてもかまわない。 |
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合評記の準備 |
合評会が終わったら、各コメンテーターに原稿執筆を依頼し、また合評会での総合的な評価を編集担当者の責任において、短い文章にまとめる。書きあがったら、次号の編集担当者に渡す。 |
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手順
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注意点
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*編集者は、投稿論文を査読にまわす前に次ぎのことをチェックする。 |
もしこの段階で、編集者が掲載不能と判断すれば、その責任で執筆者に差し戻し、掲載不能の理由と問題点を執筆者に伝える。もし可能であるならば、締めきり日までに、再提出してもらってもよい。ただし、この段階での書き直しは査読を経ていないので、掲載を約束するものではないことを、はっきりとつたえる。 |
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*査読者は、読んだ論文について、「査読所見」を付して、論文の「掲載」「条件付き掲載」「不掲載」のいずれかの判定を編集者に伝える。 |
複数の査読者及び編集者が「掲載」と判断したものは、初校ゲラ作成のため、版下担当者に原稿を送る。 |
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*編集者は、複数の判定結果をみて、最終的に掲載するかどうかをきめる。 |
「不掲載」と判断されたものについて、「査読所見」の結果が正当なものと編集者も判断するなら、編集者
が「不採用通知」を作成し、執筆者に原稿を差し戻す。「条件付掲載」の場合、「査読報告書」をよく検討し、書き直しをすべき部分などについて、執筆者に助言を与える。 |
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*編集者はそれを査読者に連絡する。 |
とくに「不掲載」となった論文の執筆者にどのような内容の「不採用通知」を送ったか、「条件付掲載」となった論文の執筆者に対して、どのような助言を与えたか、それらの写しを査読者に提示することが望ましい。 |
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*査読者は「条件付き掲載」の論文のみ、もう一度査読することができる。ただし、査読者が必要と判断したとき。 |
これは「条件付掲載」論文が、書き直されて戻ってきた場合の再チェック措置と考えられたい。書き直された論文が必ずしもよくなっているとは限らない、という前例もあるので、よく注意すること。 |
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*論文執筆者は、査読の便のため、次ぎのことを簡単に(簡単でなければ用をなしません)箇条書きにして添付する。(400〜800字程度) |
編集担当者は執筆依頼するとき、執筆者に対して、左記の三点を含んだ内容のサマリーを要求するか、または、論文の序の部分で、左記の三点をまとめるように、示唆しておく。 |
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*論文執筆者は、校正を十全に行う。論文執筆者が希望し、編集担当者が必要と認める場合は、執筆者は最終校正に参加する
ことができる。 |
執筆者に最終校正に来てもらうべきかどうかの判断は、編集担当者の判断にゆだねられる。 |
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*以上の手続きを経た上でも、なお、最終校正で、印刷の進行にかかわるほどのミスが発見された場合は、編集者の判断で、その時点に於いても不採用とすることが出来る。 |
どうしても編集担当者で判断がつかない場合は、編集委員会を召集して、対処を検討することもありうる。事務局とよく連絡をとって慎重に対処してもらいたい。 |
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*論文執筆者は、特別な理由がある場合をのぞいて、合評会に出席し、合評に応えるすることを原則とする。 |
執筆者への連絡もまた編集担当者の仕事である。 |